第5章:PATCHの作法(バグ修正だけど注意点あるよ)🐛⚠️
5.0 この章のゴール🎯✨
この章を終えたら、こんな状態になれます👇
- 「これはPATCHで出してOK?それともMINOR/MAJOR?」を自分で判定できる✅
- PATCHでやりがちな“事故パターン”を避けられる🛡️
- 利用者が安心できる「リリースノートの書き方」がわかる📰✨
- 成果物:あなた専用の「PATCH判断チェックリスト」✅📄
5.1 PATCHって結局なに?🔢🐛
SemVerのルールでは、**PATCH(x.y.Z)**はこういう位置づけです👇
- 後方互換なバグ修正だけを入れたときに、PATCHを上げる
- “バグ修正”は 誤った挙動を正す内部変更(public APIの契約を壊さない)(Semantic Versioning)
ここで超大事なのが一言👇
「バグ修正だからPATCHでしょ😊」 …が、たまに地雷💣(利用者が“バグに依存”してることがある)
5.2 PATCHで「やっていい」典型パターン✅🐛
「PATCHで出しても利用者が困りにくい」代表例です👇
A) 例外・クラッシュ系の修正💥➡️🙂
- null参照で落ちてたのを直す
- 特定条件で無限ループしてたのを止める
- スレッド競合でたまに死ぬのを直す
B) 計算・変換の“明らかな誤り”修正🧮🔧
- ドキュメントや仕様に照らして「これは間違い」と言える結果を直す
- ただし、結果が変わる=利用者への影響説明は必須📝
C) パフォーマンス改善(機能追加なし)🚀
SemVer系の仕様・解説では、機能を増やさずに性能特性を改善するのは“バグ修正”扱いに含める考え方があります(Semantic Versioning) (ただし、性能改善が原因でタイミングや順序が変わると、利用者が困る場合もあるよ⚠️)
5.3 PATCHでやりがちな地雷💣(これだけは覚えて!)

PATCHは「壊さない修正」なんだけど、“壊れ方”はAPIだけじゃないんだよね😇
地雷①:例外の種類・タイミングが変わる⚡
- 以前:
ArgumentException - 変更後:
InvalidOperationException→ 利用者がcatchしてたら挙動が変わる😱
地雷②:戻り値の“意味”が変わる🌀
- 以前:空文字
""を返していた - 変更後:
nullを返す(またはその逆) → 利用者側が落ちる・分岐が変わる💥
地雷③:シリアライズ結果(JSONなど)の形が変わる📦
- プロパティ名の大小文字、出力順、既定値の扱いが変わる → “動くけど壊れる”が起きやすい😵
地雷④:C#の「互換性」は1種類じゃない🧩
C#/.NETでは「ソース互換」「バイナリ互換」みたいに壊れ方が分かれるよ、という話が公式ドキュメントにもあります(Microsoft Learn) PATCHのつもりでも、再コンパイル必須になったら利用者は困るかも…⚠️
5.4 PATCH判定フロー(これで迷いが激減)🧭✨

迷ったら、順番にこれをチェックしてね👇
ステップ1:Public APIは変わってない?📣
- public型/メソッド/引数/戻り値/例外の契約
- ドキュメントで約束してる挙動 ここが変わるなら、PATCHは黄色信号🚥
ステップ2:利用者コードの“よくある書き方”が壊れない?👀
- 典型的な使い方を3つ想像(or AIに生成させる🤖)
- それがそのまま動くなら安心度UP🙂
ステップ3:変わるのは「間違いが正しくなる」だけ?✅
- “誤り”と説明できるならPATCH寄り
- でも 利用者が依存してた可能性があるなら、告知を厚く📰
ステップ4:影響が大きいなら「MINOR/MAJOR + 説明」も検討📣
SemVerは“バージョン番号だけ”じゃなく、**伝え方(互換ポリシー・リリースノート)**がセットで効いてくるよ(Semantic Versioning)
5.5 C#実例で練習(PATCHでOK?)🧪💡
ケース1:クラッシュ修正(PATCHでOK寄り)✅
変更:特定条件で落ちてたのを直した(戻り値や例外契約はそのまま)
- ✅ PATCH候補
- 📝 リリースノートに「どの条件で落ちてたか」「回避されるようになった」を書く
ケース2:例外の型を変更(PATCHだと危ないかも)⚠️
変更:ArgumentException → InvalidOperationException
- 利用者が
catch (ArgumentException)してたら挙動が変わる😱 - 🤔 影響が出そうなら MINOR にするか、少なくとも説明を強くする
ケース3:戻り値の仕様を厳密化(“バグ依存”が起きやすい)💣
変更:今まで通ってた入力をエラーにした(厳格化)
- セキュリティ/不正入力対策として正しいことも多いけど、利用者にとっては破壊的になり得る
- 影響が広いなら MINOR/MAJOR を検討 + 代替手段を用意したい
5.6 PATCHでも「説明」は超大事📰✨(テンプレ)
PATCHは「安心して上げられる」ことが価値なので、短くてもいいから影響を書こう😊
PATCHリリースノート(最小テンプレ)📝
- ✅ Fixed:何が直った?(一言)
- 🎯 Impact:誰が助かる?どんな状況で起きてた?
- ⚠️ Compatibility:挙動が変わる可能性がある点(あれば正直に)
- 🔁 Workaround:もし困ったらどうする?(回避策があるなら)
5.7 実装面:C#の“バージョン”は複数あるよ🔢🧩
.NETライブラリは、NuGetのバージョンだけじゃなく、アセンブリ側にも複数のバージョン情報があります。公式ガイダンスでも、この違いが整理されています(Microsoft Learn)
- NuGet package version(利用者がよく見る)
- AssemblyVersion / FileVersion / InformationalVersion(ビルド成果物側)
この章の結論としてはシンプルで👇 **「PATCHリリース=まずは“NuGetのバージョン”で伝わる形にする」**が基本だよ🙂(Microsoft Learn)
例:プロジェクトファイルでPATCHを上げる(例)
<Project Sdk="Microsoft.NET.Sdk">
<PropertyGroup>
<TargetFramework>net9.0</TargetFramework>
<!-- 配布用のバージョン(SemVer) -->
<PackageVersion>1.4.3</PackageVersion>
<!-- あるいは Version を使う運用でもOK -->
<!-- <Version>1.4.3</Version> -->
</PropertyGroup>
</Project>
※ NuGetのバージョン表現やプレリリース表記のルールは、公式リファレンスがあるよ(Microsoft Learn)
5.8 演習(3問)✍️🎓
演習1:PATCH判定クイズ✅
次の変更、PATCHでOK?それともMINOR/MAJOR?理由も1行で👇
- nullで落ちるのを修正
- 例外型を変更
- JSONのプロパティ名の大小文字が変わる
演習2:リリースノートを書いてみよう📰
演習1の「PATCHで出す」と決めたものについて、テンプレで3〜5行書く✍️✨
演習3:AIレビュー(“利用者目線チェック”)🤖👀
AIに「利用者が困るパターン」を洗い出してもらって、あなたが最終判断!
プロンプト例(コピペOK)👇
次の変更を SemVer の PATCH として出して安全かレビューして。
利用者コードが壊れる可能性(例外・戻り値・挙動・再コンパイル必要性)を具体例つきで指摘して。
最後に、PATCH/MINOR/MAJOR の推奨と、その理由を短くまとめて。
(対象:C# の NuGet ライブラリ)
変更内容:
- (ここに変更を書く)
5.9 章末まとめ(チートシート)📄✨
- PATCH=後方互換なバグ修正(SemVerの基本)(Semantic Versioning)
- でも「バグ修正=安全」とは限らない(利用者がバグに依存してることがある)💣
- 迷ったら Public API → 典型利用例 → 影響 → 説明の順で判定🧭
- .NETは“バージョンが複数ある”ので、まずは NuGetのバージョンで伝わる形にするのが基本🙂(Microsoft Learn)
必要なら、あなたの想定してる「サンプルライブラリ題材」(例:日付ユーティリティ、文字列整形、簡易キャッシュなど)に合わせて、PATCH地雷が出やすい変更例をこちらで作って、演習問題を“実戦寄り”に組み直すよ🐣💪